iPad mini6がやってきた。3ヶ月間の実機レビュー+私の使い方紹介。

以前の記事でiPad miniが第6世代へと進化したことについては触れてきた。Appleの発表イベント直後にすぐさま予約をし、無事発売日に到着。そこからしばらく経ってかなり手に馴染んできたので、この素晴らしいiPad mini6ちゃんを紹介していこうと思う。後半では私のiPad mini活用法についても触れていく。

iPadmini6の進化点

こんにちは。iPad信者のよってぃーです。さぁ、ビッグニュースです。iPad miniが出るぞー!!!!iPadminiとはiPadファミリーの中で一番小さいサイズのiPadmini。片手に収まるサイズ感、小さい鞄に[…]

iPad mini6の購入を検討している方はもちろんのこと、既に購入済みの方も新しい使い方を発見してもらえると嬉しい。

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はじめに:購入したモデル

iPad mini6の選び方はシンプル。ストレージ容量と、セルラー通信の有無だけだ。

しかも、ストレージは64/256 GBの二択しかないので、色選びを除けばiPad mini6は4種類のバリエーションで構成されていることがわかるだろう。

その中で私が選んだのは、ストレージ256 GBのセルラー通信可能モデル。平たく言えば、iPad mini6で一番高いモデルを選んだ。

理由は割とシンプルで、64 GBストレージでは不満が出るだろうと考えたのと、iPadはセルラーモデルを買うと決めていたから。購入する時点でiPad miniの使用方針はある程度決めていました。それについては記事の後半で紹介するとして、消去法で構成を決めた形になります。ストレージ選びやセルラーモデルの利点については改めて別の記事で。

色はスペースグレイをチョイスしました。iPhoneにはもう設定のない色ですが、Apple製品で一番かっこいい色はスペースグレイだと思ってます。いま所有しているiPad Proも、AppleWatchも全てスペースグレイ。Macは所有していませんが、買うならスペースグレイですね。iMacだとiMac Proにしか設定がないのがネック。

片手で掴める最高のサイズ感

Pencil付きだと片手じゃキツめ。

このiPadminiがここまで愛される最大の理由は、そのサイズ感。成人男性であれば片手で掴むのも余裕です。

片手で掴めるサイズ感が最高と言うと、片手で掴めることのメリットを主張しているように感じるかもしれないが、実情は少し違う。片手で掴める程度のタブレットは、電車内やカフェなど、公共の場所で使うにもほどよいサイズ感なのだ。A5の手帳と変わらない大きさなので机においても邪魔になりにくく、鞄に入れても重量感は感じにくい。重量も実際に軽いので、電車内で片手で支えて持っていても安定している。

これほどまでに日常に溶け込むタブレットがあるだろうか。

ついにUSB-C/Apple Pencil第2世代に対応

iPad miniの歴史の中で、とうとうこの時が来たか、というのがUSB-C端子とApplePencil 第2世代に対応したこと

USB-C端子の対応は、iPadのみならず、iPhoneユーザーの多くが望んでいる部分。少しマニアックな話になるが、ライトニングコネクタというのは、基本的にはUSBタイプA、つまり、普段の生活でよくみる長方形の端子になっている、あのUSBと同等の規格なのだ。それに比べて、USB-Cはデータ転送速度や給電速度でUSB-Aを圧倒する。そしてなにより、メーカーを問わない共通規格なので、接続面での融通が利きやすい。ライトニングコネクタはApple独自規格なうえ、基本的にはiPhone/iPadでしか使わない端子なので、なにかと持て余す。それでもライトニングが生き残っているのは、Appleのやり方が上手いとしか言いようがない。

ただ、今回のiPad miniでは、とうとうUSB-Cに対応したのだ。これにより、無印iPadを除く全てのiPadシリーズがUSB-Cに対応したことになる。この恩恵は非常に大きく、iPadの場合はAppleWatchと違い、iPhoneが居なくても独立して動く端末である。それゆえに、AndroidスマホのユーザーでもタブレットはiPadにする人が居るくらい。そこでネックになっていたのが充電端子だったのだが、USB-C対応で、そのあたりの問題も解決。いまのiPadは外部ストレージも読み込めるが、USB-Cの安定度は抜群である。ずっと待ってた。

さて、あまりiPadに詳しくない人のために、少しだけApplePencilについて詳しく触れておこう。
ApplePencilというのは、文字通りAppleが開発したタブレット用のペンのこと。こういうのをスタイラスペンと呼ぶ。iPadシリーズでは、2015年に発売された初代iPad Proで初めてApplePencilが登場。その後iPad Airでは第3世代から、無印iPadは第6世代から、iPadminiは第5世代から対応した。このApplePencilには2種類あり、発売された順番に第1世代/第2世代と呼んでいる。
第1世代のペンシルは出たときこそ画期的だったものの、すぐにある問題から話題になることになった。充電方式である。

ApplePencil第1世代の充電端子はライトニングコネクタ。ペンのお尻側がお馴染みライトニングケーブルの先端と同じ形状をしている。と、するならば、充電はどうやるのか。答えは単純、iPadにペンを挿すのだ。
カブトガニみたいな充電スタイルはすぐに話題となった。

その反省を受けたのか、2018年にiPad Proがモデルチェンジをし、デザインを刷新。初めてホームボタン廃止となったiPadと共に、ApplePencilも第2世代へとアップデート。従来の本体に挿す充電から、本体側面にマグネットでくっつけ、ワイヤレスで充電するスタイルに。これだと非常にスマートに充電ができる上、Pencilの居場所も確保される。この時に充電ポートもUSB-C(正確にはthunderbolt)に変化した。

この第2世代ペンシルは、長らくiPad Proの特権とされていたが、2020年に登場したiPad Air 4にも対応。そして今回紹介しているiPad mini 6でも対応した。本体の高さとApplePencilの長さがほとんど一緒なのも相まって、Pencilを装着したiPad miniはなんかかわいいのだ。

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電源ボタン埋め込み式Touch ID

右端のツルっとした見た目の部分が電源ボタン兼TouchID

第2世代ペンシル対応 = ホームボタン廃止 の方程式がデザインの観点から成り立つ。iPad Proの場合はFace IDが搭載されていたが、iPad miniは違う。

なんと、電源ボタンにTouch IDを埋め込んだのだ。これは、先ほども話に出たiPad Air4 で初採用された技術なのだが、惜しみなくiPad miniにも採用されている。実際に使ってみると、これがかなり便利だ。

iPhoneの場合は電源ボタンに触れることはあまりないだろうが、iPadの場合、特に小さめのタブレットの場合は、電源ボタンへのアクセスがより自然となる。取り出した拍子に電源ボタンに人差し指を掛けたら、そのままロック解除だ。iPadシリーズの中でも持ち出し機としての側面が強いminiは、昨今のコロナ情勢でマスクをしている人にとっても扱いやすいTouch IDになったのではないか、とまで推察できる。iPhoneは最近でこそマスクでのロック解除が可能になってきているものの、Face ID搭載のiPadは実は対応していない。そういった観点からも、Touch IDの良さというのがよくわかるだろう。

私の活用法

iPad mini6がどういったものか、といった雰囲気はおおむね掴んでいただけただろうか。
ここからは、私のiPad mini活用術について紹介していく。

①動画視聴

9インチクラスの所謂小型タブレットの使い道として、1番に挙げられるのがこれ。

Youtubeに限らずプライムビデオなどのその他動画配信サービスの視聴用端末として非常にちょうどいいサイズ感。しかも、横向きで使用する場合には左右に1スピーカーずつのステレオ状態になるため、iPad自体のスピーカーから動画を流しても違和感なし。
サイズ自体もコンパクトなので、寝転がりながら見たり、デスクの横にとりあえず設置しておいたり、行き場が自由自在。家中どこに居ても、このiPad miniが動画コンテンツを楽しませてくれます。

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②電子手帳としての運用

iPad miniのサイズは、紙で言うところのA5サイズと同じ。ちょうど手帳として使われるサイズとほぼ同等です。となれば、Apple Pencil一本でさまざまな色が出せて、かつ、紙のゴミもでないiPad miniでメモをとることになるのは必然の流れ。

私は予約時点からこの流れを見越して、iPad miniにはペーパーライクフィルムを貼っています。購入したのは以下の製品。

冒頭でも触れたように、片手で掴めるサイズである利点を活かして、いつでもどこでも、さっとメモを取ることが可能になりました。
また、私は大学院での研究ノートも全てiPad miniでとるようになりました。画面の大きさは少し気になるところですが、ノートを取るだけであれば十分なサイズです。電子手帳が欲しいという方にもおすすめ。

ノートアプリにはGoodNotes5を愛用しています。iCloud同期で、他の端末でも参照できる点はかなり便利。

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③電子書籍リーダーとしての運用

動画コンテンツを見るのに適しているiPad mini。だが、それ以上に、このサイズは電子書籍向け。

特に文庫本や漫画本などのサイズは、iPad miniとほぼ同一。これらを電子書籍で見られる方にはかなりオススメしたい。先ほどもお話ししたように、片手で難なく支えられるサイズ感は、書籍にはもってこいのサイズです。実際、iPad miniを購入してから、Kindleで本を読むことが増えました。せっかく登録したKindleUnlimitedを腐らせていたのを、一気に立て直してくれた感じ。

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④撮影現場での編集マシン

iPad miniが発表されたときから、この使用法が私の中のメインになる予定でした。(なお実際にはそこまでこの用途で使ってない)

世の中のカメラバッグには、大抵タブレットが一枚入れられるスペースが確保されています。ただ、その中に入るサイズは9インチ以下がほとんど。無印iPadですら10.2インチなので、その中には収まりません。そこでiPad miniの出番。

iPad miniは名前こそminiとついているものの、プロセッサはA15チップを採用しており、2020年登場のiPad Air4よりも1世代新しいです。当然、チップ性能に関しては折り紙つき。miniの名に似つかわしくないほどに高性能です。
ともなれば、現場で撮影した写真をiPadに保存して、すぐさまLightroomで編集してアップロードする、なんてことができるようになります。動画編集だってお手のもの。画面は小さいものの、撮影した映像のプレビューには十分なサイズが確保されていますし、LumaFusionなどを利用して現場で簡易的に編集を始めることだって可能になっちゃいます。

⑤自宅内外におけるiPhoneの代替機

iPhoneはiPhoneとして、独自に性能は向上し、非常に便利なスマートフォンになっています。ただ、全てのことをiPhoneでこなせるわけじゃありません

というよりも、世の中のユーザーの多くは、自宅内でも外出先でも、iPhoneを軸に全ての作業をしています。Youtubeを見たり、メールを返したり、電話したり、SNSを見たり。Safariを開いて調べものをするのにもiPhoneを使う方が多いのでは?

そんな多くの作業に対して、常にiPhoneがベストなツールというわけでもありません。そこで出てくるのがiPad。そう、miniである必要はありませんが、iPadがあれば様々なことが楽になります。

特に恩恵が大きいのは、先ほども話題に挙げたコンテンツ消費。Youtubeや電子書籍を見るのに本当に最適な端末です。それ以外にも、SNSの閲覧にも大きな画面は便利ですし、インターネットでの調べものなら、iPadのほうがはるかに効率的です。特にiPadのSafariだと、ページビューが常にPCサイトになるので、サイトを余すことなく閲覧できます。

そして、代替機として端末が2台以上あると、iPadで調べものをしながらiPhoneでLINEを返す、なんてことも。あ、そうそう、iPadって電話もできるんです!

⑥サブiPadとして

私がiPad miniを購入した時点で、実は2020年モデルの12.9インチiPad Proが手元にある状態でした。iPad Proについては下のような記事も書いてます。お時間あればぜひ。

iPadProもオススメ

こんにちは。2021モデルの新型iPad Proに非常に惹かれているよってぃーです。とは言っても今回は真逆のお話し。新しくなった新型iPad Proをあえてスルーして、今こそ旧モデルを買うべきでは?という話。[itemlink po[…]

というわけで、iPad miniが手元に来た段階で、この子は2台目のiPadだったわけです。こういう話をすると、iPadが2台もあっても使わなくない??って言われるんですが、全くそんなことはない。

むしろ、2台あるからこその使い方が多くできます。詳しくは別の記事でお話ししますが、大きいiPadと小さいiPadの組み合わせは、本当に最強です。iPadの長所でもあり弱点でもあるシングルタスクに特化している点を、iPadを2台使用することで払拭することが出来ます。AirDropもあるので、データのやり取りも楽ちんです。

小さいことは、いいことばかりじゃない

ここまでiPad miniを褒めちぎってきた。しかしながら、iPad miniが完全無欠のタブレットかと言われれば、そうでもない。

iPad miniの良さは、なんといっても本体サイズが小さいこと。でもiPhoneより大きく、iPadOSが搭載されていることに意義がある。ただ、この小ささは時として弱点になってしまうこともあるのだ。

iPadでは、画面分割でアプリを立ち上げるスプリットビューという機能がある。左側はSafari、右側はTwitterとか、そんな具合に。ただ、物理的な画面の大きさは変化しないので、それぞれのアプリが占有する面積は半分になってしまう。他のiPadではさほど問題にならないが、iPad miniでは狭苦しさを感じずにはいられない。特に、勉強目的でiPadを使用する人だと、片側にノートアプリ、片側に参考書、なんて具合にアプリを並べることもあるだろう。iPad miniではどうしても手狭になってしまう。

そういう意味でいえば、タブレットとしては少し立ち位置が難しい部分にあるのがこのiPad mini。みんながオススメするなら買うのではなく、しっかりと吟味して買うことが重要です。iPadが欲しいのなら、他のシリーズも検討してみるのも悪くないでしょう。

 

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