【クイズ専用品】オンラインで使える早押しボタン作ってみた

クイズ、してますか?

今や空前絶後のクイズブームの時代。東大王を皮切りにQuizKnockなどのYoutubeチャンネルが、今のクイズブームをどんどん広めています。
アプリゲームのみんはやもその一端を担っていることは言うまでもありません。

みんなで早押しクイズ

みんなで早押しクイズ

Takatoshi Kobayashi無料posted withアプリーチ

そんなクイズですが、その中でも早押しクイズのカッコよさに魅力を感じている人も多いのではないでしょうか。
かくいう私もその一人。大学でクイズ研究会に所属し、コロナ禍ではオンラインクイズにも手を出し始めました。
オンラインクイズで使える早押しボタンを作ります
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なぜ作ろうと思ったのか

早押しクイズと言えば、テレビ番組でもお馴染みだろうとは思いますが、ボタンを押して回答権を得るというのが定番。

クイズを趣味にしている人たちは、専用のマシンである早押しボタンというのを利用してクイズをしています。
QuizKnockの動画でもよく見ますよね。アレです。


QuizKnockでもおなじみの「早稲田式早押し機」

日頃、みんなで集まってクイズをするときには最高にクールなガジェットを使っているわけです。

一方で、クイズというのはオンライン環境でも十分に遊べます。コロナ禍でそれもだいぶ普及したように思えます。

必要なものはクイズができるwebサイトと、discordなどの通話アプリだけ。もちろん、遊び相手も必要ですよ。

そんなオンラインクイズですが、もちろん楽しいです。月に数回はみんなで深夜までクイズ三昧。楽しい。

しかし、少し味気ないのです。対面だからこその駆け引きや面白さがオンラインでは得られないのもそうですが、

ボタンを押してる感が薄い
のが一番の要因に思えてきました。
なんたって、ボタンとして使うのはキーボードのスペースキーやエンターキーですよ。さっきの画像みたいな、カッコいい早押しボタンでクイズするのが雰囲気もあって楽しいのです。
だから、ボタンを作ろうと思ったわけです。

用意したもの

ボタンを作るにあたって用意したものを先に紹介しておきます。詳しい説明は後述。

左から順番に、ワンボタンキーボード、ケース、ボタンです。

設計思想を踏まえながら、これらのパーツの選定理由も綴っておきます。

設計思想

重要なことは2つ。

①早押しボタンの見た目をしていること
②ボタンを押したらスペースキーorエンターキーが押されること

つまり、早押しボタンの見た目をしたスペースキー(エンターキー)を作ればいいわけです。

この条件で設計を考えたときに、USB接続の何かボタンが世の中に売られていないかを調べてみました。USB接続で、好きな動作を割り振れる、みたいなボタン。

すると、とあるnoteにたどり着きました。

note(ノート)

ポンっと押したら,登録しておいた処理が実行されるだけのシンプルな,イメージ的にはクイズ番組の早押しボタンみたいな,そんな…

このnoteで紹介されていたのが、ワンボタンキーボード。今回制作したボタンの肝です。

ワンボタンキーボードの公式サイトは以下に。

ワンボタンキーボード - 自分だけのショートカットを持ち歩ける。1キーだけの自作キーボードキット。

世界最小サイズのワンボタンキーボード。自分だけのキーボードショートカットを1ボタンで持ち歩こう。…

ワンボタンキーボードの詳細は公式サイトを参照してもらうとして、重要なのは、USB接続したキーボードに好きなキーを割り振れるということ。(ちなみに、ctrl + C みたいなショートカットキーも割り振れます)

これと、先のノートを統合したら早押しボタン作れるじゃん!!という結論に至ったわけです。元のnote様様です。

ボタンのケースにはタカチ電気工業のプラスチックケース。

実際に使用したのはSW-75Bという少し小さいモデルですが、完成品を鑑みるに少し大きいSW-100Bのほうがお勧め。

ボタンには早押し機として定番のオムロンのVAQシリーズを。5色展開なので好きな色を選べます。

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いざ制作

まずはワンボタンキーボードのキットを開けてみます。

キットの中身はこんな感じ。マイコンとキーボードのボタン、そして固定用の基板とかです。

ワンボタンキーボードの詳しい組み立て方は公式サイトを参照していただくとして、こちらもどんどん組んでいきます。

キットと違うのは一か所のみ。キットのキーボードをはんだ付けするところに、追加の配線をはんだづけします。これが先ほどの早押しボタンにつながるわけです。

先ほど紹介したnoteをもとに、一応プラスマイナスの配線を赤黒で分けています。赤がプラスになっている(はず…)

加工したプラスチックケースの写真を撮り忘れましたが、10 mmの穴を開けてボタンを固定。

ちなみに、ボタンは薄いナットとワッシャーと円形のナットみたいなやつで固定しますが、見栄えを考えて薄いナットは外しています。

ケースの内側にナットがいるとボタンの端子が干渉して蓋が閉まらないので注意してください。

先ほどの基板につけた配線をボタン側とはんだづけ。ボタンはNOとNCの2系統ある3極型なので配線先に注意を。

最後に基板につながるUSBポートを通せるようにケースを加工して完成。(画像はボタンの頭をつけ忘れています)

ハードウェア側が完成したので、あとはこのキーボードがエンターキーを入力できるようにするだけ。

ワンボタンキーボードと言っていますが、中身のマイコンにプログラミングをすることで好きなキーの入力が可能になります。

そのプログラムに関しては公式にてソースコードが公開されています。コピペエンジニアリングで任意の動作が行えるというわけですね。

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自分だけのキーボードショートカットが持ち歩ける「ワンボタンキーボード」。Arduino IDEを用いて、コマンド登録する…

完成

完成品はこんな感じ。もはや対面で使ってる早押し機と瓜二つです。

皆さんもオンラインクイズをやる際には、このようなボタンを作って“より本格的にやっている感”を楽しんでみてはいかがでしょうか。

作業に関する詳しい過程はYoutube動画でぜひご覧ください。

 

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