自動車の盗難防止策について考える

Twitterでちょうど自動車盗難のツイートを見かけました。当該ツイートに関してはそれぞれで調べて頂けると幸いなのですが、目の前で愛車が盗難されるという悲痛なもの。
しかも場所も私が住む愛知県かつ、行動範囲内にある烏森(かすもり)ということで今回は自動車の盗難防止策について考えてみたいと思います。

※記事執筆中に車が見つかったというツイートがありました。本当によかったです。

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大前提:盗む側が100%悪い

記事の本題に入る前に少しだけ横道の話。よく自動車盗難のツイートの引用などで見かけるのですが、盗まれる側にも落ち度があるのでは?というもの。

どう考えても盗む側が100%悪いでしょ

例えば傘とか自転車とか盗まれたとして、盗まれるほうが悪いでしょってあまり思わないでしょう。まぁ仕方ないかな、なんて思うことはあると思いますが。
車だって盗まれる側には落ち度なんてないですよ。治安がどうのこうのって、それは環境の問題であって、考慮はすべきですが本来は考えなくてもいい問題。民度の問題です。

この記事では以後でも当然のように盗まれる側への落ち度は0としてお話ししていきます。あくまで盗難対策を考える、そんな記事です。

盗難現場を見かけたらまずは撮影

盗難対策って言いながら盗まれる話をしてしまいます。

車が盗まれるのは基本的には夜中の寝静まった時間。とはいえ、運よくその場に出くわす、そんなことだってあると思います。件の方はまさにそのケースですね。
その場合、絶対に自分の身一つで窃盗団に乗りこまないでください。

実際に目の前で窃盗されそうな愛車を守るべく、単身で窃盗団に対峙しようと試みたケースがいくつもあります。ただ、当然相手は窃盗団。こちらの常識が通じるとは考えないほうがいい。
奴らは平然と危害を加えてくることでしょう。最悪の場合、盗まれた愛車を武器に車で突撃してくるかもしれません。現実にそのようなケースも起きていて、オーナーの方が重症を負ってしまったり、不幸にも亡くなってしまったりといったニュースも調べると出てきます。

単身で乗り込んでも返り討ちにされてしまう可能性が高い。なので、一番有効なのは証拠を押さえておくこと。今時はスマートフォンに高性能なカメラもついていますから、すぐに撮影してやりましょう。
窃盗団の顔や、奴らの足にしている車、若しくは盗まれた愛車の方向などを一度記録に残しておくのです。

そして、個人的にオススメしたいのがある言葉を叫ぶこと。それは

火事だ!!!!

です。もちろんどこにも火の気はないですが、とにかく叫んでおきましょう。理由は単純で、泥棒!!って叫ぶよりも周りの目が向くからです
この手法、不審者に遭遇した場合などに覚えておくといいなんて紹介されていますが、そのほかの理由でも十分に使えると思います。やりすぎは注意かもしれませんが、愛車の危機です。何も厭わず行きましょう。

泥棒!!や不審者!!と叫んでも少し意味が薄いのは、知らぬ存ぜぬの人が世の中には多いからです。誰だって他人の面倒事に巻き込まれるのは嫌でしょう。ちょっと寂しい世の中ですが、現代の現実です。
ただ、火事だ!!となれば話は別。自分にも被害が及ぶかもしれません。そうなれば自身の保身に走るので確実に協力してくれます。仮にその場に火事がなかったとしても、周りの動きが窃盗団へのプレッシャーになるでしょう。

単身で飛び込むのは危険だ、と先ほどお話ししましたが、火事だ!!と叫びながら何かを投げつけるくらいはしてもいいのかもしれません。実際の効果はわかりませんが、飛び道具で攻撃するのは強そう。ワンチャン足止めだってできるかも。

盗みにくい車作り、場所作り

どんな世の中であっても、とにかく盗まれないことが大事です。

盗難される側には落ち度はありません。ただ、対策は講じておきたいですね。そこで、私が思う対策をいくつか挙げてみたいと思います。

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場所が大事

窃盗団が車を持っていく際にかける時間は長くても5分程度なんて言われています。楽な車は1分足らずでいけるのではないでしょうか。
逆に言えば、盗み出すまでに5分以上かかる車は敬遠される可能性が高まります。

置き場所といっても色々ありますが、一番可能なのは他の車で塞いでしまうこと。前に1台や2台置いておくだけで、多少の時間稼ぎにもなります。
もしくは完全にシャッター付きのガレージに保管ですね。日本では難しいでしょうが、賃貸ガレージは意外と世の中にあるようです。

ただ、実際にこのように他の車で塞いで止めていたGT-Rが盗まれてしまった事例もあるため、過信は禁物。

車そのものにも工夫してみる

場所も大事ですが車そのものだって色々対策してみましょう。

まずは時間を稼ぐこと。ホイールロックやハンドルロックがいい方法でしょうか。解除する手間が増えるとなれば当然時間が少し余分にかかります。
エンジンの始動をするのにちょっとややこしい仕組みにしたり、燃料ポンプの動作に対して特別な操作を必要としたり、いろいろな方法がありますね。手間取っている間にもしかしたら盗っていくのを諦める可能性だってあります。

もちろん、車そのものの対策で一番いいのはセキュリティアラームです。ネットで調べてみると様々な種類があるようで、お値段もピンキリ。ただ、盗もうとした瞬間に大音量が鳴り響くとなると、非常に大きな抑止力になる可能性は高いです。音は持ち主である自分に対しても聞こえるはず。すぐに発見できれば、犯人が逃げだしたり追いかけたりできる可能性だって高まります。

盗まれた後に使える対策も重要

盗まれない対策も重要ですが、それでも愛車が盗まれてしまうことだってあります。諦めるにはまだ早い。盗まれた後に見つけるための対策も講じておきましょう。

盗難対策用GPSが最強

盗まれたあと、自分の目を離れた車を再び探すのにはかなりの労力が必要。いくら狭い日本とはいえ、何百万台もある車から目的の一台だけ探すのは至難の業です。
そんなときこそ、ピンポイントで場所がわかるGPSを利用したい

ちゃんとしたブログであればオススメのGPSシステムなんかを紹介するのでしょうが、餅は餅屋です。私は専門家ではありませんので、ご自身でお調べいただけると幸い。
メリット/デメリットがそれぞれにあること、そして月々のランニングコストがかかることは多少ネックになりそうです。月々の任意保険と考えたらお安いですけどね。

私自身はGPSがどれくらいの精度があるのか存じ上げませんが、ある程度は場所も絞り込める上に相手の動きを先回りしていけます。これは強い。

個人的には中古スマホもいいのでは?と思っている話

GPSが最強なのはわかってもらえただろう。ただ、GPSといえばもっと身近になるではないか。そう、スマートフォンだ。

スマートフォンをバッテリー充電ができるようにしてダッシュボードの奥まったところに隠しておけば、スマホの位置情報から同じように車の居場所が特定できるのではないだろうか。
しかも、楽天モバイルだと1GB未満は月々の使用料無料なんて契約もあるので、かなり安価に運用できる気がする。

位置情報もゼンリーのようなサービスを利用すればかなりの精度で特定できそう。実際に駐車場内にある自車の位置を特定する程度の精度はありました。

ただ、前例もなければ実例も知らない机上の空論。もし現実にやっている方がいれば教えていただきたいです。

AirTagではだめらしい

同じようなシステムとして、2021年5月に出たAppleのAirTagも利用できるのではないかと考える人も多いだろう。かくいう私もその一人だった。
ただ、結論から言えばAirTagは使えない

AirTagは忘れ物防止タグと呼ばれるモノで、家の中などで見当たらなくなることが多い車の鍵などと一緒につけておくことで、かなりの精度で場所を特定できるというもの。
AirTag自体の位置情報は世界中にあるiPhoneを利用して、近くの誰かのiPhoneへ電波を送って共有する仕組み。たしかに車の盗難後にも使えそうな気がする。

ただ、実際にAirTag発売後のレビューを見てみると、精度自体はいいものの通信に時間がかかってしまったり、ストーカー防止のためのセキュリティ(後述)などが障壁となり、自動車盗難の対策には向かないようだ。AirTagの電池持ちの問題もある(1年ほどらしい)が、それ以前の障壁が思ったより多い。

AirTagはその性質上ストーカー行為にも使えるのではないか、という懸念点が挙げられている。これをAppleは面白い方法で解決している。自分のデバイスに登録されていないAirTagが規定時間以上近くにあり続けた場合に通知してくれるというもの。逆に言えば窃盗団がiPhoneを使っていたら、この車には仕掛けがありますよ、と言っているもの。ある意味抑止力になるのかな?

そして位置情報の精度も実は思ってるほど高くない様子。U1チップを搭載している最近のiPhoneであれば方角などを検知することもできるのだが、それも半径10m程度でないと意味がない。車が半径10mにあればさすがにわかる。

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まとめ:被害にあわない対策、万が一の対策の二段構えが重要

最近の窃盗団もさすがにこの手の対策には気が付いているようで、盗んだ車をすぐにアジトへと持っていくことはないようです。アジトがばれてしまう可能性を避けるために、数日の間はコインパーキングに止めておくパターンが多いみたいです。逆に言えば、この数日間がチャンス。自動車盗難事件は初動が大事と呼ばれる理由はこれです。

盗難は日本全国、特に大都市近郊などではよく発生していまう悲しい事件です。大切な愛車が突然奪われてしまう前に、愛車を守る対策を講じておきましょう。
後から後悔しても救われません。

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