プロドライバー試験を受けていました【TGRWRCチャレンジプログラム】

2021年ももう残りあと10日を切って、いよいよ2022年の足音がすぐそこに迫っていますね。

モータースポーツ的には、先日のF1最終戦でフェルスタッペン選手が最終ラップでトップに立ちそのままワールドチャンピオンを獲得。30年ぶりにホンダがドライバーズチャンピオンを獲得しました。
一方でWRCではトヨタがコンストラクターズ、マニュファクチュアラーズ、ドライバーズタイトルの三冠を達成。結果として、2021年のモータースポーツは日本メーカーが大活躍でしたね。

さて、私もその中でTOYOTA GAZOO RACING WRCチャレンジプログラムに応募していましたので、そのレポートを書き記しておきます。

スポンサーリンク

TOYOTA GAZOO RACING WRCチャレンジプログラムとは

現在WRCに参戦中のトヨタ自動車。運営はトヨタ自動車の中にある所謂モータースポーツ部門のGAZOO RACING(以下GR)が行っています。特にWRCに関してはTOYOTA GAZOO RACING World Rally Team(以下TGRWRT)として活動している状況です。

そのTGRWRTですが、日本人のWRCドライバー育成に向けたプロジェクトを始動しています。それがWRCチャレンジプログラムです。
2015年に第一回の応募が開始。その時選考を勝ち残った勝田貴元選手が、2021年シーズンよりWRCフル参戦を果たしています。

勝田選手がWRCフル参戦まで至ったこともあってか、その後身の育成が始まりました。それが今回のWRCチャレンジプログラムです。
勝田貴元に続く日本人WRCドライバーの育成を目的としたこのプログラムでは、3つのプロセスに渡って選考が進められます。詳細のプロセスについては下の画像を参照。

プロセス1:オンラインアプリケーション

アプリケーションって言ってるけど、スペリングと発音を考えるとアプライケーションな気もする。

就活におけるエントリーシートの提出と似たようなものがこのプロセスです。
名前や住所などの情報から志望動機まで広く記入します。まさしくエントリーシートそのもの。ただ、やはりプロドライバー選考試験ということで面白い質問も。

モータースポーツ経験や他のスポーツ経験。合格した場合におけるフィンランドへの引っ越しの可否など
理系大学院生の私としては、エントリーシート=研究内容の記述のイメージが強いですが、研究なんてドライバー試験にはどうでもいいもの。
モータースポーツ以外のスポーツ経験に乏しかった私は、とにかく他のスポーツ経験をということでeモータースポーツの経験について記述しました。

プロセス2:オンライン面談

本来であれば富士スピードウェイでGRヤリスを使用したドライビングテストが予定されていた第二プロセス。
残念ながら新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、面談のみをオンラインで行うことになってしまいました。本当に悔やまれる。

ただ、面談相手というのがかなり凄い。TGRWRTの講師陣ということで、ヤリィ=マティ・ラトバラさんだったり、ユホ・ハンニネンさんだったり、WRCを見ていた人からしたら憧れの人物と面談です。当然英語で質問がくる。しかしそこは流石TGR。通訳の方を用意してくれています。

面談自体は英語で質問が来ますが、応対は日本語・英語のどちらも可能。面談のスタートでどうするか聞かれる感じでした。
私は、いい印象を与えたいのとチャレンジ精神を見せつけたかったので英語での応対を選択。無理なときは通訳の方の力を借りるという方針を納得してもらいました。

質問内容はある程度決められていたようで、淡々と面談は進みました。印象に残った質問もいくつかあります。
5年後の自分はどうなっていると思う?とか、WRCドライバーに必要なモノは何か?とか。普通の採用面接ではなさそうな質問としては、なぜ我々があなたを採用すると考えるか?とか。結構深い質問です。

スポンサーリンク

面談の結果、通過ならず

結局面談を終えてから、WRC最終戦のラリーモンツァ明けにメールが来ました。内容は不採用通知。まさか一年に二回も受け取るとは。

第二プロセスで他の参加者と会えるのを楽しみにしていたので、結局どんな人が応募していたのかわからないままでした。残念です。
特にドライビング面で、他の参加者のレベルを知りたかったのが本音です。やっぱり面談だけで君不採用って言われてしまうのは悲しいものがある。

動画でも嘆いています

スポンサーリンク
最新情報をチェックしよう!