理系大学生は安易に大学院に行くな!進学前に考えるべき3つのポイント

こんにちは。名古屋工業大学大学院のよってぃーです。
さて、私は名古屋工業大学に進学し、そのまま内部進学で大学院まで来ました。国立理系の場合、大学院への進学はかなり高いのではないでしょうか。

今回は、次のような人に是非読んでほしいです。

  • 現在理系大学生で、大学院進学を迷っている
  • 現在理系高校生で、将来について少し悩んでいる

これらに該当する方には、多少のヒントになることがあるかと思います。それでは行ってみましょう。

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考えるポイント1:大学院に進学するメリット

そもそも大学院に進学するメリットはなんでしょう。わざわざ2年も余計に行くのですから、何かメリットはあるはず。
私が考える大学院進学の3つメリットを皆さんに共有したいと思います。

1:学生である時間が増える

大学院に進学すると、当然ですが新卒での就職は2年後。つまり、学部卒の人に比べて2年間の学生期間があるわけです。社会人になると休みも自由には取れず、仕事を中心に生活することが増えてしまいますから、極めて自由に動ける時間が2年増えるのはかなりのメリット。学割も使えます。

そして2年の時間で、自分自身の人生についてより深く考えることもできるでしょう。学部で就職した同期の話を聞いたり、研究室の先輩の話を聞いたり、学部卒以上に院卒では卒業時に得られる社会人の情報が多いと思います。

私の周りでも、この理由で大学院進学を決めた先輩もいらっしゃいます。たしかに旅行したりクルマをいじったり、仕事をしながらやるには少しハードなことをたくさんやっていました。また、逆説的に定年までの期間が少なくなるので実労働期間は2年減るとも言えます。ある意味メリットかもしれませんね。

2:基本給が高い

文系の事務職だと当てはまらないかもしれませんが、我々理系の技術職というのは学部卒と院卒で基本給が違うことが多いてす。差額は月に1-2万円ほどですが、ボーナスも考慮すると年間では数十万の差になります。ちなみに、学部卒で入社すると同い年の院卒に比べて2年早い入社になりますが、学部卒3年目の基本給と院卒1年目の基本給だと、院卒のほうが高いようです。会社にも寄ると思いますが、効率的なのは院卒かもしれません。

特に学部卒で就職した人の話を聞くと、会社の同期で院卒の人を見かけると少し羨ましいなんてことも。同じ仕事でも学歴で給料が違うわけですから、確かにその気持ちはわかる。

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3:研究ができる

本来であれば1番のメリットはこれ。大学院というのは教育機関ではなく研究機関。学部で行った卒業研究をより発展させたり、少し異なる研究をみっちりやれるというのが大学院のメリット。修士は2年間しかないものの、その2年を研究に大きく費やすことが出来ます。

なんとなくで大学院に行くな!

さて、大学院に行くメリットはなんとなくわかりましたね。しかし、なんとなくで大学院に進学してはいけません。絶対に後悔します。
私は電気機械工学科という学科出身です。私の通う学科では、例年7割近くが大学院に進学します。ともすれば、周りがみんな大学院に行くからという理由だけで大学院に進学する人も多数いるわけです。

周りが行くからってなんとなく進学を決めないで!

大学院に進学すると確かにメリットはたくさんあります。しかしデメリットもあるわけです。

よくある勘違い:大学院卒は偉い?

“大学院卒”というと高学歴に感じる方もいると思います。実際学歴としては学部卒以上ですが、就職したときに偉いかと言われたらそんなことはないです。

技術職採用の場合、大学院卒と学部卒で業務内容が大きく変わるなんてことはほとんどありません。同一業務内容です。研究職だと少し違うでしょうが。大学院卒が学部卒より仕事ができるのかと問われれば、そんなことはありません。入社したら基本的には年次が全てです。学部卒だろうが院卒だろうが同期は同期。

私が学部で就活をしていたときに同期から言われた一言を紹介します。

「学部卒でなにが出来るの?」

いいえ、院卒も何もできませんよ。スタートラインは一緒です。

考えるポイント2:大学院に進学するデメリット

当然いいことばかりだけじゃなのが世の常。大学院進学には多少のデメリットもあります。

1:研究に非常に時間を取られる

個人差は大きいが1番のデメリットはこれ。なんとなくで進学した人が後悔する理由堂々の第一位。

研究の忙しさは研究テーマやその研究室の雰囲気などで大きく変わるものの、いわゆる”ブラック研究室”なんてところに来た日にはたまったもんじゃない。大学院生はあくまで学生なので、”勉強させてもらっている”立場です。とはいえ、時給も一切発生しない、特に興味もない研究を毎日数時間やるのは苦行。研究大好き!って人にはデメリットではないかも。
そして、研究の都合でバイトの自由度が減ります。大学生といえばアルバイトで生計を立てる人がほとんど。平日は研究、土日はバイトなんて休みなしの生活を続けていたら体にも悪いです。そういう意味でも人間的な生活ができない研究室で大学院進学はかなりのデメリットかと思います。

2:社会人期間が2年短くなる

さっき真逆のメリットを提示しました。でもこれってデメリットでもあるんです。

というのも、社会人というのは基本的には年々給料がよくなっていくスタイルがほとんど。ということは、院卒で入社すると、給料が1番高い(と思われる)定年付近の時間が2年短くなってしまいます。生涯年収は統計的に院卒の方が高いですが、なんとなく損した気分になるのも事実。

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進学したい明確な理由がないなら大学院進学はやめとけ

大学院進学にメリットもデメリットもあることがお分かりいただけたかと思います。なんとなくで進学を決めるとデメリットばかりに目がいって、非常に不満の多い2年間を過ごすことになるでしょう。
私は明確な理由がないのに大学院進学をお勧めしません。先に挙げたメリット3つのうち、少なくとも一つ、できれば2つ当てはまるものがあるなら是非大学院に進学することをお勧めします。逆にそうでないなら大学院進学はやめたほうがいい。

さぁ、最後の考えるべきポイントです。次が1番重要かも。

考えるポイント3:仕事として実現したい夢は明確にあるか

ここまでは大学院進学のメリット・デメリットをベースに話していましたが、少し切り口を変え見ましょう。

皆さん、就職して実現したいことはありますか?

ある!と答えた方、絶対学部卒で就職したほうがいいです。理由はシンプル。実現したいことが明確にあるなら早く働き始めてキャリアを積んだ方が得だからです。先ほど言ったように、院卒と学部卒で基本給は違いますが、会社は年次のほうが重要。2年早く現場業務を知れるということは、2年早く出世できると言い換えてもいいでしょう。やりたいことを実現するためにはキャリアを積んでいるほうが遥かに助けになるでしょう。

逆にそんなものはないと思った方。そういう人は大学院進学を少し視野に入れてもいいかもしれません。例えば、仕事をお金を得るための、生活をするための手段としてしか考えていないのであれば、大学院に進学して高い基本給を取るもよし、学部卒で就職して早くお金を稼ぐもよし。仕事にやりがいを感じたいのなら、自分探しという意味で大学院に進学し、2年の猶予を自分に与えるというのもよし。

後悔しないために

私は大学入学当初、みんなが大学院に進学する気満々だったので、なんとなく私も大学院進学かなと思っていました。それが学部3年の終わりに大きく変わり、就職を希望するように。その話は以下の記事に記しているので、よろしければご覧ください。

https://yotty-blog.com/2021/06/02/become-unemployed/

その後、紆余曲折を経て大学院に進学したわけですが、正直後悔のほうが多いです。私の場合は理由が理由なので当然かもしれませんが。私のように後悔する人を1人でも減らしたい、というのがこの記事の1番の狙いです。

人生の中で大学院に通う時間はわずか2年。しかし、若い時期の2年だからこそ、後悔しないための選択が重要になると思います。どちらが正解か、それは人によって違うものですが、皆さんが10年後、20年後に振り返って後悔しない選択ができることを祈っております。

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