4/1にそのベールを脱ぎ捨て、ついにお披露目となったGRカローラ。
2か月の沈黙を経て、とうとう日本国内向けの情報が解禁された。
本記事では、GRカローラの日本国内仕様について、北米での発表と比較しながら深掘りしていく。
GRカローラのスペック
諸元に関しては北米での発表から変更はなし。以下にそれをまとめる。
全長 [mm] | 4410 |
全幅 [mm] | 1850 |
全高 [mm] | 1480 (ルーフアンテナ込:実際のルーフ高は1455) |
ホイールベース [mm] | 2640 |
トレッド 前/後ろ [mm] | 1590/1620 |
車両重量 [kg] | 1470 |
最高出力に関しても4月の発表から継続して304 psのまま。最大トルクも370 Nmから変更はなし。
ただし、後述のモリゾウエディションでは最大トルクが向上する。
日本国内では1グレードのみ
画像はToyota公式から
日本国内におけるグレード展開はRZの1グレードのみ。もちろん6速iMTのみ。
GRヤリスにあったRCやRZ HighPerformanceのようなグレードは展開されない。したがって、RZグレードでありながら前後にトルセンLSDが標準装備される。
タイヤサイズは235/40R18で、装着タイヤはヨコハマのADVAN APEX V601。4月の発表ではミシュランのPS4だったが、変更が加えられた。
北米の発表ではサーキットエディションにのみボンネットダクトが装備されていたが、日本国内においてはRZグレードでもボンネットダクトが装備される。
また、ベース車両となったカローラスポーツからスポット打点を追加し、構造用接着剤の使用量も増加している。
室内において目を見張るのは12.3インチのフルTFTメーター。トヨタ/レクサスの全車種を通して初採用となる。
メーターデザインは割とシンプルにまとめられているが、ユーザーのカスタマイズ自由度は割とあるみたい。
そしてもちろんのことTSS採用のため、iMTながらもACC装備。これで高速道路も快適に移動できます。
GRカローラの拘りポイントの一つ、サイドブレーキは助手席側に装備。普段乗りは別として、モータースポーツユースの人には不満かも?
センターコンソールのデザインはGRカローラ専用設計になってます。肘置きがなくなったようです。デザイン的にサイドブレーキを引くのに邪魔になったと思われます。
ディスプレイオーディオは新型ノア/ヴォクシーやNXで採用された新しいモデル。おそらく10.5インチサイズのDA Plusもオプション設定されると思います。
変態仕様”モリゾウエディション”
RZグレードと一緒に、とんでもない仕様が発表されました。それがモリゾウエディション。
なんと、リアシートレスの2シーター仕様。もちろん、ただシートを取っ払っただけではない。
RZグレードに対し、5 mm低い全高と、400 Nmの最大トルクの発生するエンジンが一番のスペックアップだろう。
外観の違いは主に3つ。簡単なモノだとリアワイパーレス。個人的にはRZもこれを選ばせてほしい。
ホイールはおそらく一緒だが、リムの部分にGRのロゴ入り。タイヤサイズが245/40R18へと拡大し、タイヤもPS CUP2を採用。
また、GRヤリスの1stEDにも採用されていたフロントガラスのモリゾウサインもついてきます。
室内はステアリング、シフト周り、サイドブレーキ周りにウルトラスエードが使用される。また、シートもRZグレードとは違うセミバケットタイプに。
リアはシートレスかつ、リアサイドウィンドゥは開閉不可のフィックス窓に。シートが外れた部分にはカバーがついてフラットになる他、ブレースバーの追加で剛性もアップ。
このブレースバーですが、少し不思議な形状でついているように思えます。そう、このリアシートがあった部分にタイヤを縦積みした際のストッパーの役割も担っているのです。GRヤリスやGR86でもタイヤを積むことを前提した設計がされていましたが、今までない本気度合いです。
機関部は先ほどのエンジンのスペックアップに加えて、トランスミッションにも小変更が加えられます。1-3速がクロスレシオ化され、ファイナルギアもRZよりさらにローギアになります。
国内の販売は秋ごろから。値段の発表はまだなし。
RZグレードは2022年秋ごろから全国のトヨタ販売店で発売。
モリゾウエディションに関してはそれより遅れて全国のGRガレージで台数限定の販売。
値段の発表もあるかと思いきや、まだそれはお預け。乗り出し500万ちょいと予想しています。
私はもうGRカローラの購入を決意していますので、今後も情報が公開され次第記事で展開していこうと思います。