先日、トヨタ自動車よりこのようなプレスリリースがありました。
TOYOTA GAZOO Racingは、スポーツカーシリーズ「GR」の新型車を、日本時間2022年4月1日(金)午前1…
日本時間で2022年4月1日午前10時30分より、米国にて新型のGRスポーツカーの発表を行うとのこと。
この記事では、以前から噂されていたGRカローラの情報を改めて整理しつつ、登場スペックを予想したいと思います。
GRカローラの噂は2021年春には出ていた
このブログでも以前に記事で書いたように、GRカローラが登場するのでは?という噂は昨年から出ていました。私の知る限りでは、ベストカーさんが昨年の4月号で記事にしたのが初かと思っています。
この時点で、GRカローラの噂としては1600ccターボ+6MTのパッケージが噂されていました。簡単に言えばGRヤリスのユニットをそのまま載せた感じ。
しかしながら、当時はまだ噂の域を出ないもの。憶測として、このようなクルマが出るんじゃない?って話があっただけです。
そこから少しずつ展開が変わってきたのが2021年秋ぐらいです。そう、公式でチラ見せのようなものが出てきました。
USトヨタがチラ見せしている
10月に投稿されたToyotaUSAの投稿がコチラ。
画像の右端のほうに、GRの赤黒白のカモフラージュ塗装されたクルマがいることが見えます。
この手のカモフラージュは、新グレードでは滅多にしない手法です。と考えるとオートサロンで発表されたGRMNヤリスではないわけです。
ナビ画面に走る道路には、GR-fourらしき文字が見えたり、エアコンのディスプレイにある数字は2-68と、GRヤリスのユニットであるG16E(これは272馬力)の性能に対してほぼ同じであることを示唆しているのでは?とも。スピードメーターの右上にもエンジン型式にあるG16の文字が見えます。
その後に出たインスタグラムの投稿がこちら。
左奥のコンテナの影に、またもカモフラージュ塗装されたクルマが見えます。ズームしてみても、ヘッドライトの形状が現行カローラのそれであることが伺えます。
極めつけは、つい先日公開されたトヨタUSAチャンネルのこの動画。
動画内の二カ所に、GRカローラらしきクルマが出てきています。
途中のモール内と
動画の最後。暗闇に浮かぶテールが素敵。
この動画の最後に出ているテールは、まさしくカローラスポーツのソレです。
そして、この記事を書いていたらトヨタUSAのTwitterのほうにてこのようなツイートが。
The puzzle pieces will all make sense. See you tomorrow: https://t.co/VVMkoohtRQ. #LetsGoPlaces pic.twitter.com/YsETjFjA3Y
— Toyota USA (@Toyota) March 30, 2022
インスタの投稿も含めて、やはり全てはパズルのピースだったようです。これは完全に確定とみて間違いないかと。
どんなスペックで出てくる?価格は?
とりあえず発表されるクルマがGRカローラであるとして、現在わかっているのは主に2点。
既にティザーで公開されている動画で、オーバーフェンダー(ダクト付?)と、GR-Fourである点。
昨年の時点で、GRカローラは前後ともにフェンダーが広がると予想されていました。よくよく考えると、スーパー耐久に出場中の水素カローラは、まさしくリアもワイドになっているわけです。これは期待大。
しかも、GRカローラの名称って、まだ勝手に憶測で言われているだけのはずが
仲間たちと共に、#スーパー耐久 2022での挑戦が始まる🚗💨
意志ある情熱と行動で
“多様な選択肢”を残していく
未来はみんなでつくるもの開幕戦SUZUKA5時間耐久レースが #S耐TV で配信されます📺
👉https://t.co/dcvHi53Mquご覧下さい❗️#カーボンニュートラル#ROOKIERacing#GRカローラ#GR86 pic.twitter.com/4b07Tvcx98
— TOYOTA GAZOO Racing (@TOYOTA_GR) March 20, 2022
TGR公式のツイートで、まさかのGRカローラのハッシュタグが。本当に出るんだなと感じます。
さてさて、というわけでスペック予想をしましょう。私の予測するスペックは以下の通り。比較対象として、カローラスポーツの6MTモデルとGRヤリスのRZのスペックも載せておきます。
GRカローラ(仮) | カローラスポーツ | GRヤリス | |
全長[mm] | 4375 | 4375 | 3995 |
全幅[mm] | 1830 | 1790 | 1805 |
全高[mm] | 1460 | 1460 | 1455 |
車両重量[kg] | 1480 | 1330 | 1280 |
馬力[ps] | 268 | 116 | 272 |
トルク[kgfm] | 38.0 | 18.9 | 37.7 |
おおよそはこんなスペックになると予想します。それぞれ詳しく解説します。
全長はエアロの都合もあると思いますが、基本的には大きく変化しないと思います。大きく変わるのは全幅。前後ワイドボディになるわけですが、せいぜい片側20mm程度と予想。トータルで40mmのワイド化です。GRヤリスの全幅に比べても広くなる数値ですが、GRヤリスはラリー指向、GRカローラはロードスポーツ指向と考えたら悪くない線でしょう。
問題は車両重量とエンジンスペック。調べたところ、GRヤリスのRS(NAモデル)が1130kgだったのに対し、RZでは150kg増の1280kgです。上の表にあるカローラスポーツは1.2ターボのZグレードですから、実際の重量増は4WDになることによる駆動系の増加分だけ。なので、1400kg台前半に収まってくれると嬉しいなと思っています。1400kgを下回ったらかなりのモノです。
エンジンスペックは基本的にはGRヤリスを踏襲することでしょう。トヨタUSAの画像を踏まえると268馬力になると考えるのが妥当でしょう。GRヤリスはガチガチのスポーツカーですが、GRカローラは多少の快適性を担保しているのではないかと思います。そんな背景でエンジンパワーを少し落としているのでは?と考えています。逆に言えば、トルクは実用性のためにちょっと増えているのでは?と考えるわけです。
ここまで手が加えられると気になるのは価格。ボディの骨格にも多少のテコ入れが入るでしょうから、結構なお値段になるのではないかと思います。私の予想は400~500万の間。もし400万前半で出てくれればバーゲンプライスもいいところです。
参考価格として、GR86が340万円程度、GRヤリスが450万円程度です。GRヤリスとユニットを共有するならば、最低限同価格帯になる気がしています。先の参考価格は最上位グレードの価格ですので、GRヤリスがRZで400万円切るのを踏まえると、GRカローラが400万円台前半で来ても不思議はないように思います。
GRカローラに何を求めるか
これだけ噂のあるGRカローラですが、やはりそれぞれに期待はあるのではないでしょうか。
スバルはWRX STIを次期型に設定しないと公言しましたので、スポーツ4WDの選択肢はGRヤリス一択の状況です。
競技指向の強くない人にとっては少し不便な状況だったのもありますから、GRカローラで選択肢が増えるのはいいことではないでしょうか。
私が望むのは主に3点。
手引きのサイドブレーキ
まずはスポーツカーとして手引きのサイドブレーキです。これがなくっちゃ話にならない。
ただ心配なのが、カローラスポーツに設定されている6MT仕様では、サイドブレーキは電動なのです。ATのガソリン車は手引きなので、どちらが採用されるのか結構気になるところ。
GRヤリスではちゃんと手引きのサイドブレーキになっていましたし、今のトヨタ自動車はそういうところは抜かりないと思っていますが、どうしても不安です。
ACC+LTA
トヨタの場合はACCという名前は使わず、レーダークルーズコントロールという名称です。他メーカーだとアクティブクルーズコントロールと言ったりしますので、ACCという略称を使っています。
ブログのほうではあまり触れていませんが、私のクルマ選びの中で、クルーズコントロールの存在はかなり大きいです。遠出したいかしたくないかを決める一番大きな選択肢です。
そしてLTAの存在。いまのGRヤリスには予防安全パッケージを付けることによってACCもLTAも装備されます。快適なドライブのお供として、この二つは外せません。グランツーリスモなクルマとして使うなら欲しい装備です。
フルフラットになるリアシート
ここは賛否が分かれるところでしょうか。私としては、GRヤリスの完全にフラットになるリアシートはかなり好きです。理由は車中泊しやすいから。
しかしながら、GRヤリスは全長があまりにも短すぎるため、車中泊には向きません(出来ないこともないようです)。
カローラスポーツも十分な長さではありませんが、それでもGRヤリスよりは長い。これでフラットになってくれたらかなりうれしいなと思います。
最後に:発表が楽しみ。真剣に購入を検討してます
まずは4/1の発表会を楽しみに見ましょう。USでの発表のため、昨年のランクルと同じく日本語での配信はないと思います。それでも見ます。
個人的には500万を切るのであれば買いなクルマだと思っています。というより、今所有しているマークXを手放してでも買いたいと思えるクルマです。
もっとも、マークXの残りローンがまだ500近くある上に、今売却してもローンの残りを相殺するに至らない可能性があるので現実は厳しいですが。